BEAUTY
By 深井麻実
つぶらな瞳でかわいいイメージのしじみ目。しかし、中にはしじみ目だから自分の顔が嫌い!という方も。そこで今回はしじみ目を活かしたメイクの方法など、コンプレックスを解消する方法をご紹介します。
【目次】
しじみ目とは、読んで字のごとくしじみのような目のこと。
しじみとは、あさりなどの二枚貝の一種。そもそもは「縮み」という言葉からしじみと名付けられたという説もあるように、小さいのが特徴。
そんなしじみの形によく似ている目がしじみ目。横幅が狭く「つぶらな瞳」と表現されることが多いです。
どちらかといえば童顔に見えて、すっぴんのままだと目の存在感がなく薄い顔という印象。
中には目を大きく見せたいとお悩みの方もいますが、しじみ目を活かしたメイクでカバーしている方も多いです。
■全体的に小さい
しじみ目は、全体的に小ぶりでつぶらな瞳。
「つぶら」という言葉には「可愛らしい」という意味があるように、しじみ目の印象も「可愛い」がぴったりです。
■横幅が狭い
しじみ目は、横幅が狭いという特徴も。
欧米人のように横幅が長い「アーモンドアイ」に憧れる女性も多く、横幅を長く見せるメイクも人気です。
しかし、海外ではしじみ目の女性が人気で「アジアンビューティー」と言われるほど。活躍している一流モデルや女優さんなども、日本人らしい顔立ちの方が多いです。
■蒙古襞(もうこひだ)がある
「蒙古襞(もうこひだ)」とは、目頭部分を覆っている襞のような皮膚のこと。日本人を含む東洋人特有のまぶたです。
蒙古襞があることで、横幅が狭くなるのもしじみ目の特徴。
蒙古襞が小さくなれば横幅も広くなりますが、なかなか自力では難しく、中には美容整形で切開手術を受ける人もいます。
では、しじみ目の基準とは一体どれくらいなのか?
目の大きさは、顔の大きさによっても違います。目が同じ大きさでも、顔が大きければ小さく見えるもの。つまり、しじみ目かどうかは顔とのバランスに関係しています。
基本的に、顔の幅が目の横幅の5倍が黄金比。顔の幅と目の横幅の長さを測り、比率が5倍よりも大きかったら小さめと言えます。
また、目の大きさを算出する式は「外眼角幅ー内眼角幅÷2」。
外眼角幅とは、両目の端から端までの距離。内眼角幅は、両目の内側から内側までの距離のこと。
日本人女性の平均サイズは、外眼角幅が8.92cm、内眼角幅が3.43cmなので、式にあてはめてみると「2.745cm」となります。
あくまでも平均なので、顔の大きさとのバランスを考慮しながらチェックしてみましょう。
しじみ目の悩みといえば、やはり目が小さくて印象に残りにくいこと。すっぴんで写真を撮ってSNSにアップしても「映えない」という声も多いです。
また、しじみ目の女性は性格が悪そうに見えるという都市伝説的な噂も。もちろんこれは単なる噂で、確証も何もありません。
しかし、イメージだけでそう思われてしまうこともあり、損をすることもしばしば。
そもそも、しじみ目の女性はコンプレックスを持っているだけに控えめな女性が多く、性格も慎重で真面目なケースがほとんど。
そういったタイプの女性を好む男性は多く、自分が思うより人気があるはずです。
■千秋さん
しじみ目の代表的な芸能人といえば千秋さん。いつまでも若々しく可愛らしい見た目は、唯一無二の雰囲気。私生活でも順風満帆で、ネガティブな印象は全くありません。
■剛力彩芽さん
いつも笑っているように見えるしじみ目が特徴の剛力彩芽さん。顔が小さいせいか、あまりしじみ目の印象がありません。
■黒木華さん
女優さんには珍しく一重のしじみ目ですが、なんとも品がある顔立ちが特徴の黒木華さん。独特の雰囲気を持つ魅力的な女性です。
■吉高由里子さん
様々な役柄をこなす多彩な女優さん。一重まぶたのしじみ目ですが、それが様々な表情につながるポイントかもしれません。
■小西真奈美さん
小動物のようなキュートな顔が、男女問わず人気の小西真奈美さん。小さい顔としじみ目のバランスが抜群です。
■永作博美さん
いつまでも変わらない見た目の永作博美さんは、非常にきれいな形のしじみ目。全体的なバランスが良いので、可愛さだけでなく大人っぽさも両立できています。
■足立梨花さん
癒し系女子の代表といっても過言ではない足立梨花さんは、常に笑顔のイメージ。メイクもナチュラル派ですが、黒目が大きいおかげで地味見えしないのが特徴です。
しじみ目のお悩みは、なんと言っても目の小ささ。ぱっちり目に見えるようなメイクのポイントをチェックしてみましょう。
メイクの仕上がりを左右するアイライン。しじみ目の方は、横幅が狭いので目尻からはみ出るように引くのがポイントです。
特に、アイプチなどで二重まぶたにする場合は、オーバー気味に思い切って引くくらいが○。
ただし、黒目の上には太いラインを入れないようにすること。縦長が余計に強調されてしまうので、黒目の上部分のみ極力細めに入れましょう。
濃いめのメイクが苦手な方は、まつ毛の隙間を埋める粘膜アイラインがおすすめ。黒目の目尻側辺りから目尻に向かって入れるだけでも、目が大きく見える効果があります。
しじみ目の方は、肌の色に近いブラウン系のアイシャドウが似合います。明るめのカラーはしじみ目を強調してしまうのでおすすめできません。
■しじみ目に似合うアイシャドウの塗り方
1.アイホール全体に白かアイボリーのアイシャドウベースを塗ります。
2.二重の幅にアイシャドウパレットの中で1番薄いブラウンを塗ります。
3.2番目に薄いブラウンを、上下のまぶたに入れて目を囲みます。下まぶたは綿棒でボカしながら入れて太くなり過ぎないようにしてください。
4.上まぶたの黒目の外側から目尻にかけて、下まぶたも同じ幅に一番濃いブラウンをのせます。
最近のトレンドメイクである涙袋も、しじみ目に似合うメイク。涙袋があるのとないのとでは、かなり印象に違いあり。
涙袋用のメイクアイテムもありますが、ブラウンのアイペンシルと白いアイシャドウやハイライトがあれば作れます。
■アイシャドウを使った涙袋の作り方
1.クマがある場合はコンシーラーでカバーします。
2.肌の色よりも少々暗いカラーのアイシャドウで、涙袋を作る部分に細いラインを入れて綿棒でボカします。
3.ハイライトか肌の色よりも少し明るめのアイシャドウで、2.のラインよりも上部分を埋めます。
4.3.と同じ色を黒目の下部分にチョンと乗せます。
一重や奥二重のしじみ目の場合は、二重アイテムを活用した方がメイクしやすいです。
最近は、目立ちにくいアイテープなど優秀アイテムが沢山あるので、積極的に活用してみましょう。
慣れるまでは面倒かもしれませんが、毎日練習すれば簡単にナチュラルな二重を作ることができます。
しじみ目のうえに、つり目のせいでキツそうに見えるというお悩みを持つ方もいます。
先にあげたしじみ目の芸能人である千秋さんは、もともとはつり目のしじみ目。メイクでたれ目に見せることで、可愛いイメージをキープしています。
ポイントは、濃いめのアイシャドウを目尻に三角形に入れること。アイライン自体は目尻より長めで良いですが、目のラインに沿って下げ気味にのばします。
キャットラインという跳ね上げるアイラインが人気ですが、つり目の方にはおすすめできません。特にしじみ目の場合は、なるべくたれ気味に見せるようなメイクを心がけましょう。
しじみ目だから目を大きく見せなきゃ!とアイラインを大げさにし過ぎると失敗することも。
しじみ目には似合わないNGメイクも知っておきましょう。
目を大きく見せたいとはいえ、アイラインが太すぎるのは逆効果に。アイラインが太いと、実際よりも目が小さく見えてしまいます。
特に、一重の方が太いアイラインを引いたり、二重の方が二重の幅をアイラインで埋めると小さい目が強調される結果に。
使用するアイライナーは、ペンシルタイプではなくリキッドタイプが○。できるだけ細いラインで、横に長く引くことを意識しましょう。
■囲みアイラインもNG
目の周りをくるっと囲むアイラインも、しじみ目にはおすすめできません。目力を強くするために黒いアイライナーで囲みラインを入れるのは、しじみ目にとって逆効果。
どうしても目を囲みたいという方は、黒ではなくブラウンのアイライナーを使いましょう。
また、アイラインではなくマスカラでひと工夫するのもおすすめ。
いつもよりも丁寧にマスカラを塗ってまつ毛を強調することで、目が大きく見える効果があります。
アイシャドウには様々なカラーがありますが、しじみ目に似合うのは肌の色に近いカラー。
ピンクやオレンジ、イエローなどの人気カラーは、膨張色なのでまぶたが腫れぼったく見えてしまいます。
また、ブルーやグリーンはあまり肌になじまないので、まぶたを強調。
アイメイクにカラーを取り入れたい場合は、アイラインやマスカラで取り入れましょう。
マツエクやつけまつげでボリュームを出すのは、今や常識。しかし、しじみ目の場合は、下まつ毛のみにボリュームを出すのが正解。
上まつ毛が長いと、目の横幅でなく縦幅が強調されるので、しじみ目にとってデメリットに。
また、長すぎるまつ毛も仕上がりが不自然で、しじみ目自体が大きく見える効果はありません。
利用するなら、目尻のみにポイント的につけるか、下まつ毛のみにしておきましょう。
目を大きく見せる方法としては、カラコンも効果的。黒目部分を大きく見せることで、デカ目効果を狙えます。
しかし、しじみ目の場合はどんなカラコンでも目が大きく見えるとは限りません。
そもそもしじみ目は、目の開きが小さく黒目が大きく見えがちなのでカラコンに頼る必要なし。逆に黒目が大きすぎて不自然になることもあります。
カラコンを使用する場合は、自分の目のサイズに合う着色径を選ぶようにすると自然な仕上がりになるでしょう。
しじみ目も個性のひとつ!ポジティブにとらえて、ご紹介したようなしじみ目の良さを活かすメイクで出かけてみてはいかがでしょうか?