LIFE STYLE
By 深井麻実
頭痛や肩こりなど、体の不調を改善する効果がある頭皮ほぐし。他にも、小顔やたるみ解消など女性にとって嬉しい効果が期待できます。今回は、頭皮ほぐしのやり方や手軽に頭皮ほぐしを行えるグッズをご紹介します。
【目次】
頭皮が凝ると、血行が悪くなりむくみやたるみを引き起こす原因に。おかげで、顔が大きく見えたり老け顔になるなど、女性にとっては嬉しくないことばかり。
そもそも、頭と顔は1枚の皮でつながっていて、2/3が頭で1/3が顔。皮の面積が広い頭部にはいくつか筋肉があり、それらが血流をサポートするポンプの働きをしています。
頭皮が凝ることで、ポンプ機能が正常に働かなくなり血流が悪化。頭のてっぺんにある「帽状腱膜」という筋膜が引っ張られて、頭蓋骨に張りついてしまいます。
おかげで、老廃物が溜まりやすくなり、むくみやたるみが発生。
これを防ぐために行われるのが、頭皮の凝りを解消する「頭皮ほぐし」や、筋膜を頭蓋骨からはがす「頭皮はがし」といわれるマッサージです。
■血流改善効果
頭皮の凝りによって滞っていた血流が、頭皮ほぐしによって改善。身体も温まり、酸素や栄養分が頭皮まできちんと行き届くようになります。
また、血行促進によって頭皮が健康になり、抜け毛予防効果も期待できるでしょう。
■リラックス効果
凝って硬くなっていた頭皮の筋肉をほぐせば、同時に緊張もほぐれてリラックス。アロマオイルなどを使うと、より効果的です。
■頭痛・肩こり解消効果
頭皮に近い部分の痛みは、頭皮をほぐして柔らかくすることで和らぎます。
■くすみ改善効果
頭皮ほぐしで血行が良くなれば、肌カラーもワントーンアップ。若々しい印象になります。
■たるみ改善効果
頭皮ほぐしで頭皮に弾力を与えれば、顔の筋肉を引っ張り上げてリフトアップ。
ただし、疲れやストレスによってすぐに元に戻ってしまうので、継続的な頭皮ほぐしで引き上げる必要があります。
■長時間同じ姿勢が続く
パソコンとにらめっこのデスクワークや、スマホでの動画視聴など。現代人はどうしても長時間同じ姿勢のまま過ごすことが多いもの。
また、目を酷使するのも、頭皮の緊張につながり血行が悪化。
猫背の姿勢や、細かい仕事、神経を使う作業などは、頭皮が硬くなる原因となります。
■頭皮が乾燥している
頭皮の乾燥も、凝りの直接原因に。かかとや肘が乾燥によってゴワゴワになってしまうのと同じです。
頭皮ほぐしで柔らかくすることで、シャンプーやオイルなどの栄養が行き届きやすくなります。
■運動不足
頭皮には直接関係ないように思われがちですが、運動をしないと血行不良になり、頭皮まで血液が届きにくくなります。
少し汗ばむほどで十分なので、習慣的な運動を心がけましょう。
■栄養のバランスが悪い
お菓子や油っこいものが好きだったり、毎日甘いジュースなどを飲む方は要注意。偏った食生活は、血行不良の原因となります。
油物やスナック菓子は極力控え、野菜やたんぱく質を積極的に。特に女性はたんぱく質が不足しがちなので、日々の食事に取り入れる必要があります。
■髪の毛を結ぶ習慣がある
頭のてっぺんの方で髪の毛を束ねると、頭皮が引っ張られて血流が悪くなることも。
仕事で髪の毛をまとめる必要がある方は、あまりキツく結ばないようにしたり、休みの日は下ろすようにするのがおすすめです。
■血行不良
頭皮の血行が悪くなると、栄養が行き渡らなくなり、同時に髪の毛にも栄養を与えることができません。
また、栄養が行き届かなければ健康な髪の毛が生えてこないので、抜け毛や白髪が増えることも。
さらに、血行不良によって頭痛や肩こりが発生するのも大きなデメリットです。
■見た目への悪影響
頭皮と顔の皮膚はつながっているので、頭皮が不健康なら顔の肌も同じ状態に。
顔色が悪くなったり、たるみやくすみを引き起こし、実年齢よりも老けた印象になってしまうでしょう。
■眼精疲労
頭に近い部位である目は、頭皮の影響を受けやすい部位。頭皮が凝ると目が疲れる、逆に目が疲れれば、頭皮が凝るという関係性があります。
頭皮ほぐしには様々なやり方があります。いくつかご紹介するので、ぜひリラックスタイムに実践してみてください。
たるみを解消してリフトアップさせる効果あり。指の関節を使って行うことで、ほど良く力が入ります。
時間がない場合は、1.の動作だけでも効果があるので、ぜひ隙間時間に行ってみてください。
1.親指以外の4本指を折り曲げて、第一関節で耳の裏側から頭頂部に向かってもみほぐします。
シャンプーのように擦るのではなく、4本の指をそれぞれ動かしながら頭皮を動かすようなイメージで。下から上に30秒間、痛気持ちいいくらいの力加減で行いましょう。
特に、リンパが通っている耳周りは丁寧に。たるみが気になる方は、耳の上の筋肉を重点的に行うと効果的です。
2.うなじから頭頂部に向かって、次に、頭頂部から両耳に向かって1.と同じ要領でもみほぐします。
痛気持ちいいくらいの力加減で30秒間。基本的に「下から上へ」「内側から外側へ」が鉄則です。
3.手のひらを開き、指の腹全体を使って頭皮を地肌から剥がすようなイメージで軽くつかみます。
指は固定したまま、頭皮のみを引っ張り上げます。耳の裏→うなじ付近→頭頂部の順番で、頭皮全体に行いましょう。
4.仕上げに、手を大きく開いて頭皮を覆うようにして、シャンプーをするイメージでもみほぐします。
この時、頭皮はよく動くかどうかを確認。凝りがほぐれて頭皮の動きが良くなれば、血液やリンパの流れも良くなります。
デスクワークが続いたり、精神的に疲れている人におすすめの頭皮ほぐし。優しく頭皮マッサージすることで、リラックス効果が期待できます。
ポイントは、頭皮を強く押しすぎないこと。指に骨が当たっていると感じるほどの力加減で行いましょう。
1.左右の側頭部、耳の上部分にそれぞれの手を置きます。髪の毛の中に指を入れて、頭皮を優しくつかみます。
2.指をテンポ良く小刻みに上下に動かして、頭皮をほぐします。ほぐしながら、少しずつ頭頂部に向かって動かしていきます。
3.頭頂部までほぐしたら、再び1.に戻って同じ工程を2回繰り返します。
4.額部分の生え際に左右の手を置いて、同様の動きで頭皮をほぐします。合計3回行います。
5.襟足に左右の手を置いて、同様の動きで頭皮をほぐします。合計3回行います。
顔をスッキリさせる頭皮ほぐしは、ブラシなどのグッズを使うのがおすすめ。シャンプーやスタイリング時にできるので、日々の習慣として取り入れやすいです。
やり方は至って簡単。
使用するのは、普段使っているブラシやシリコン製のブラシ。生え際から頭頂部へ、下から上に向かって小刻みに動かしながら頭皮をほぐします。
下がってしまった頭皮を、重力に逆らってブラッシングすることでリフトアップ。また、血行が良くなり、蓄積された老廃物を排出してくれます。
毎日朝晩の2回行うと効果が高まるでしょう。
■入浴中
シャンプーをする時に頭皮ほぐしを行ってしまえば一石二鳥。髪の毛も頭皮も同時にスッキリさせることができます。
■入浴後
頭皮が温まって柔らかくなり、適度な湿度もある入浴後もベストタイミング。シャンプー後は頭皮も清潔な状態なので、アロマオイルなどを使うと美容成分の浸透率も良くなります。
■仕事中
仕事中に疲れを感じた時に、手軽な頭皮ほぐしを行うことでリフレッシュ。集中力を高める効果もあります。
ヘアスタイルが崩れてしまうのが困る場合は、指1本を使ってピンポイントで押しましょう。
■就寝前
寝る前の頭皮ほぐしは、リラックス効果もあり質の良い睡眠を確保することができます。また、身体も温まるので、心地よくグッスリ寝られるでしょう。
■起床時
洗顔や歯磨きなど、朝の身支度の際に行うのもおすすめ。鏡を見ながら行えば、頭皮の動きをチェックしながら行えます。
■頭皮を傷つけないように行う
頭皮ほぐしを行う時は、爪を立てないように。傷がつくと、雑菌や汚れが入ってしまう場合もあります。
健康な頭皮を保つために、指の腹を使って優しく行いましょう。
■頭皮は清潔に
汚れた状態で頭皮ほぐしを行うと、ほこりや皮脂などが拡散。毛穴に詰まってしまうと、頭皮の代謝が悪くなり不健康な状態に。
シャンプーやブラッシングなどで汚れを落としてから行いましょう。
■長時間行わないこと
頭皮ほぐしを長時間行うと、頭皮に負担がかかります。
目安としては、最長でも3~4分。5分以上行うと、逆に悪影響を及ぼすこともあるので注意してください。
ワンプッシュで頭皮ほぐしができるヘッドマッサージャー。コードレスに加えて防水機能がついているので、お風呂でも使用可能です。
ブラシ部分は簡単に取り外しできるので、使用ごとに水洗いすれば常に清潔な状態に。
もちろん、リラックスタイムにテレビを観ながらなど、いつでもどこでも頭皮ほぐしを行うことができます。
絶妙な硬さで頭皮を刺激してくれるシリコン製のブラシ。従来商品よりもさらにソフト感が増して、使い心地が良くなりました。
シャンプー時の頭皮ほぐしに活用したり、ツボ押しとしても便利。
頭皮への刺激を最小限に抑えたい方におすすめ。見た目もキュートで、使うのが楽しくなるグッズです。
10本のアームがついた、頭皮用のマッサージ器。電動ではないので、入浴時にも使うことができます。
アーム部分の先端には硬質ステンレスのボールがはめ込んであり、頭皮を刺激。凝り固まった頭皮を和らげて、血行促進をサポート。
強めのマッサージでしっかりとほぐしたい方にぴったりです。
頭皮ほぐしには、女性に嬉しい効果が沢山!毎日習慣的に行えば、疲れも取れてお肌もリフトアップします。早速今日から行ってみてください。