LIFE STYLE
By 深井麻実
プルーンはビタミンやミネラルなどの栄養素を豊富に含む食べ物。美肌や便秘解消に効果を期待できます。ここでは、プルーンの効果・効能や効果的な食べ方をご紹介します。
【目次】
プルーンは「美容や健康にさまざまな効果を期待できる」と注目されている食べ物。まずは、プルーンとはどんな食べ物なのか確認してみましょう。
海外では、生のスモモ「プラム」を乾燥させたものが「プルーン」と呼ばれることが多いです。栄養価が高いことから「ミネラルフルーツ」と呼ばれ、世界各地で食べられています。
日本では、一般的にスモモの仲間のセイヨウスモモの果実そのものを「プルーン」と呼びます。そのまま食べるのはもちろん、ドライプルーンやペースト状のプルーンエキスに加工したり、ジャムやジュース、ワインなどの材料として使ったりすることも多いです。
むくみは余分な水分や老廃物が排出されずに溜まった状態。顔や脚がむくむと、あまり脂肪が付いていなくても太って見えたり、疲れやすくなったりします。
むくみは生活習慣の乱れや運動不足などさまざまな原因で起こりますが、塩分の摂りすぎも関係しています。塩分を摂りすぎると、体が水分を溜め込み、むくみが目立つのです。
プルーンには、余分な塩分の排出を促すカリウムが含まれています。塩分が排出されると、水分が溜まりにくくなってむくみを予防したり、緩和したりする効果を期待できるでしょう。
プルーンはビタミンやミネラルを豊富に含む栄養価が高い果物で、美肌にも効果的です。プルーンに含まれるビタミンAは皮膚や粘膜の健康を保つ働きがあるため、肌荒れの改善に役立つでしょう。
ビタミンB群はターンオーバーを促進し、シミの元になるメラニン色素の排出を促進したり、ニキビやゴワつき、くすみの原因となる古い角質を除去したりします。また、プルーンには「美容のビタミン」と呼ばれるビタミンCも含まれています。
ビタミンCはコラーゲンの生成をサポートする働きがあり、肌にハリをもたらしてくれます。
老化の原因の一つが活性酸素。プルーンに含まれるβ-カロテンやネオクロロゲン酸などは活性酸素の働きを弱める抗酸化作用があるため、エイジングケアに役立ちます。
また、プルーンのオリゴメリックプロアントシアニンは肌のハリをキープするコラーゲンやエラスチンをサポートするため、たるみやシワの予防にも効果があるでしょう。
ダイエット中に気になるのが血糖値。食事で血糖値が上がれば、血液中の糖が脂肪として体内に蓄積されます。プルーンは血糖値の上昇スピードが遅い低GI食品で、血糖値の上昇スピードが緩やかなので、ダイエット中も食べやすいでしょう。
■プルーンのカロリーは?
プルーンのカロリーは生プルーン100gで49kcal。乾燥して栄養素を凝縮させたドライプルーンは100gで約235kcalです。血糖値の上昇スピードは遅いですが、油断して食べるとダイエットに逆効果になるので、注意しましょう。
プルーンには水に溶けない不溶性食物繊維と水に溶ける水溶性食物繊維が含まれています。不要性食物繊維は腸の働きを良くしてお通じを良くする働きがあり、水溶性食物繊維は腸の老廃物を吸着して外に排出するので、便秘解消に役立ちます。
頑固な便秘に悩んでいる人はプルーンで腸内環境を整えると、代謝アップや免疫力向上、美肌にも効果を期待できます。
年齢を重ねた女性や閉経後の女性の多くを悩ませているトラブルの一つが骨粗しょう症。骨粗しょう症の人は骨がスカスカで、骨折などのリスクが高いです。
プルーンには骨を形成するカルシウムやマンガンなどの栄養素が含まれているため、骨を健康に保つ効果もあると考えられています。
プルーンに含まれるソルビトールを過剰に摂取すると、お腹が緩くなって腸内環境が乱れます。また、プルーンを食べ過ぎれば、カロリーの過剰摂取で太ることも多いです。
美容や健康の効果を得るためにプルーンを食べるなら、摂取量は一日3~5個程度にとどめ、お腹の調子が悪い時は控えた方が良いでしょう。
ドライプルーンに熱い紅茶を注ぎ、一晩置くだけで作れるのがプルーンの紅茶漬け。紅茶漬けにしたプルーンはふっくらと柔らかく、そのまま食べるだけでなく、ヨーグルトやトーストなどにかけてもおいしいです。
紅茶は血糖値を抑制したり、血圧を正常化したりする働きがあるため、健康効果も期待できるでしょう。
プルーンスムージーはドライプルーンやペースト状のプルーンエキスとヨーグルトや豆乳などをミキサーで混ぜて作るドリンク。手軽にプルーンを食べられて忙しい朝にもおすすめです。
目に良いブルーベリーや栄養価が高く、便秘解消に役立つバナナなどを加えると、美容や健康に効果的でしょう。
プルーンは美容や健康に良い食べ物。美肌効果や便秘解消効果を期待できます。もっときれいになりたい人や健康を維持したい人は日々の食事にプルーンを取り入れてみましょう。