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硬水と軟水の違いとは?それぞれの特徴や料理での使い分けをご紹介

水はカルシウムやマグネシウムを豊富に含んだ硬度の高い「硬水」とミネラルの含有量が少ない「軟水」に分けられます。硬水と軟水にはどんな違いがあるのでしょうか。ここでは、硬水と軟水の特徴や料理での使い分け、ダイエットに適した水などをご紹介します。

 

硬水と軟水の違いとは?

 

硬水と軟水の違い【1】硬度の違い

水が注がれているコップ

見た目が同じ水でも風味やまろやかさが違うのは硬度が違うから。一般的に硬度が高い「硬水」は重々しい風味で、硬度が低い「軟水」は口当たりがまろやかです。まずは、硬水と軟水を分ける硬度の違いをチェックしてみましょう。

■硬度とは?
硬度とは、水に含まれるカルシウムやマグネシウムの量を数値化したもの。硬水と軟水の見分け方は硬度の違いですが、基準は国や地域によって違います。

■日本の基準とWHOの基準
日本では、硬度100以下の水が軟水です。一方、WHOの基準では、硬度60未満が軟水、60~120未満が中程度の硬水、120~180未満が硬水、180以上が非常な硬水とされています。

 

硬水と軟水の違い【2】地域による違い

川を流れる水

硬水に含まれるカルシウムやマグネシウムは地下の岩石から溶け出したものです。日本は山地の傾斜が急で平野地帯が狭いので、高地から低地へ水が流れやすく、雨水の多くは短時間で海に流れ込みます。

そのため、日本の水は地下のミネラルを吸収する時間が少なく、ほとんどが軟水です。一方、ヨーロッパは平野地帯が広く雨水が長時間地中に停滞するため、ミネラルを豊富に含む硬水が多いと言われています。

■水は地域の食文化とも密接に関係している
肉料理中心の欧米諸国では、不足しがちなミネラルを硬水で補っています。最近は、食のグローバル化が進み、日本でも肉料理を食べる機会が増えましたが、日本人の多くは軟水を飲んでいるため、ミネラルの不足に注意が必要です。

 

硬水の特徴は?

 

硬水の特徴【1】ミネラルが豊富

硬水のメリットはカルシウムやマグネシウムといったミネラルが軟水よりも豊富に含まれていること。習慣的に硬水を飲んでいれば、日々の食事で不足しがちなミネラルを手軽に補給できるでしょう。

 

硬水の特徴【2】胃腸を刺激する

お腹に手を当てる女性

硬水は軟水と比べて胃腸への負担が大きいです。硬水に含まれるマグネシウムは下剤にも含まれる成分なので、便秘を解消する効果を期待できますが、過度に飲むと、お腹が痛くなることがあります。

特に、日本人は軟水を日常的に飲んでいるため、いきなり硬度の高い硬水を大量に飲むと、下痢になってしまう可能性があります。

 

硬水の特徴【3】独特な風味

水を飲む女性

硬水は軟水と比較してまろやかさが少ないです。硬水を飲み慣れていない日本人は苦みや独特の風味を感じやすいため、「硬水は嫌い」と言う人も少なくありません。また、料理や日本茶などの味が変わりやすいのも硬水のデメリットです。

ただし、炭酸水の場合は、硬水でも飲みやすいです。反対に、軟水の炭酸水は酸味を感じやすいので、飲みやすい炭酸水を探している人は硬度が高いものを選びましょう。

 

軟水の特徴は?

 

軟水の特徴【1】髪や肌に優しい

海外に行った時にシャンプーで髪がキシキシになったり、洗顔で肌が乾燥したりした経験がある人は多いはず。これは硬水に含まれているミネラルが髪や肌に刺激を与えるためです。

一方、軟水は刺激が少なく、髪や肌への浸透力も高いため、シャンプーやスキンケアに使っても髪がパサついたり、肌荒れしたりしにくいでしょう。

 

軟水の特徴【2】内臓への負担が少ない

水を持つ女性と子供の手

硬水は胃腸への刺激が強いですが、軟水は胃腸が未発達の赤ちゃんや子供、胃腸機能が低下した人でも飲める体に優しい水。内臓への負担が少なく、お腹を下す心配もほとんどありません。

その一方で、ミネラルが少ないので、栄養バランスの整った食事を摂っていなければ、ミネラル不足で便秘になりやすいのがデメリットです。

 

軟水の特徴【3】泡立ちが良い

洗濯機

軟水は硬水と比べて泡立ちが良いところがメリット。洗濯や洗顔にも使いやすいでしょう。なお、硬水を洗濯に使用すると、石鹸カスが作られて衣服が汚れてしまうリスクがあるため、注意が必要です。

 

料理での硬水と軟水の使い分け

 

硬水を使うとおいしい料理

硬水は基本的に、西洋料理に向いています。

■肉を使った煮込み料理
硬水は硬い肉を柔らかくして臭みを取る効果があります。そのため、ビーフシチューやテールスープなどの肉を使った煮込み料理には軟水よりも硬水が適しています。

■パエリアやチャーハン
硬水に含まれているカルシウムは食物繊維を硬くする性質があります。硬水を使ってお米を炊くと、粘り気が抑えられてパサっとした仕上がりになるので、パエリアやチャーハンがおいしくなるでしょう。

 

軟水を使うとおいしい料理

軟水は基本的に、和食に向いています。

■煮物
出汁を取る煮物には、味にクセのない軟水が使いやすいです。また、軟水は野菜などを柔らかくする効果があるため、おいしい煮物を作れるでしょう。

■白ご飯
軟水は硬水と比較して浸透力が高いので、お米を炊く時に最適。ふっくらと艶やかな白ご飯が炊きあがります。

 

水ダイエットには硬水と軟水、どっちがいいの?

ダイエットに成功した女性

水ダイエットとは、水を飲んで体が必要としている水分を補給し、代謝を高めたり、余分なものを排出したりして痩せるダイエット方法。水ダイエットには、硬水と軟水、どちらが適しているのでしょうか。

■どちらでもOK
基本的に、水ダイエットでは硬水と軟水、どちらを飲んでも構いません。硬水は便秘解消や脂肪吸収の抑制に効果的で、軟水は新陳代謝を高めたり、老廃物を排出したりするため、どちらを飲んでもダイエット効果を期待できるでしょう。

■運動後は硬水
ダイエットで運動をしたら、軟水ではなく、硬水を飲むのがおすすめです。硬水には運動後に不足しやすいミネラルが含まれているため、健康的に痩せられるでしょう。


水は硬水と軟水に分けられます。硬水と軟水はそれぞれ特徴が違うため、上手に使い分けて料理や美容、健康に役立てましょう。日本はほとんどが軟水なので、硬水は体調を確認しながら少しずつ飲むのがおすすめです。