BEAUTY
By 深井麻実
ストレスによる肌荒れに悩む人は多いはず。肌荒れが酷くなると、それがストレスに繋がってさらに肌荒れする悪循環に陥ります。ここでは、ストレスによる肌荒れの解消法や肌荒れ対策におすすめのアイテムをご紹介します。
【目次】
疲れが溜まった時や追い込まれた時に肌荒れする人は少なくありません。ストレスと肌にはどんな関係があるのでしょか。
私たちは自分の置かれている状況を脳で把握し、ストレスや快感を覚えます。その影響が神経系や内分泌系、免疫系などを経由し、皮膚まで伝えられます。つまり、ストレスと肌は大きく関係しているのです。
例えば、人前に立つのが苦手な人が大勢の人の前でスピーチをすることになると、心拍数が上がり、血圧が高まって皮膚の血管が収縮し、顔が青ざめます。おでこや手のひらには汗をかいているでしょう。
ストレスが一時的な問題であれば、肌トラブルに繋がることは少ないですが、慢性化すると、血行不良などの影響でどんどん肌状態は悪化します。
過度なストレスは血行不良やホルモンバランスの乱れ、免疫機能の低下などに繋がります。これらのトラブルが続けば、さまざまな肌荒れ症状が引き起こされます。ストレスによって起こる肌荒れの症状とメカニズムを確認していきましょう。
■ニキビ
ストレスを感じると、ホルモンバランスが乱れ、女性の場合は男性ホルモンが過剰になります。男性ホルモンには皮脂を増やす作用があるので、ニキビができやすくなります。
ストレスニキビの特徴は、顎やフェイスラインに繰り返しできたり、なかなか治らなかったりすることです。
■シミ・そばかす
ストレスで血行が悪くなると、肌に栄養素や酸素が届かず、ターンオーバー(肌細胞の生まれ変わり)が妨げられます。ターンオーバーが遅くなると、古い細胞と一緒に排出されるはずだったメラニン色素が肌に残り、シミやそばかすに繋がります。
■敏感肌
ストレスでターンオーバーが妨げられると、肌のバリア機能が低下して刺激に弱くなります。そのため、ストレスが溜まっている時はいつも使っている化粧品で赤みが出たり、花粉やほこりなどの影響で肌が炎症したりすることが多いです。
■老化
血行が悪くなって肌に酸素や栄養素が行き渡らなくなると、いきいきとした肌を維持できません。バリア機能が低下して紫外線の影響を受けやすくなれば、コラーゲンが減ってたるみやシワが悪化することもあります。
■乾燥
ストレスでターンオーバーが乱れると、乾燥も引き起こされます。潤いが不足すると、小じわやほうれい線が目立ったり、透明感が失われたりします。
ストレスで肌が荒れている時はスキンケアで肌状態を落ち着けましょう。
■保湿が基本
ストレスが溜まっている時は肌が乾燥していることが多いため、スキンケアでは潤いを与えることが大切です。肌の水分量が増加すれば、バリア機能が高められるため、ニキビや敏感肌などのトラブルの緩和に繋がるでしょう。
なお、ストレスでホルモンバランスが乱れると、皮脂が増えてテカったり、ニキビができたりすることがありますが、何度も洗顔したり、ゴシゴシと洗ったりするのはNG。洗顔しすぎると、肌に必要な潤い成分が奪われて潤いが不足し、さらに肌荒れしやすくなります。
■肌に優しいコスメを使う
ストレスを感じている間は、普段使っている化粧品でも刺激を感じることがあります。かゆいと感じたり、赤みや湿疹が出たりしたら、アルコールやパラベン、合成香料などの刺激成分が含まれていない敏感肌向けのコスメや無添加コスメを使いましょう。
■紫外線対策も忘れずに
ストレスで肌のバリア機能が低下すると、紫外線の影響を受けやすくなります。季節を問わず、日焼け止めを使って紫外線対策を行いましょう。
栄養が不足すると、さらに肌荒れが悪化します。ストレスによる肌トラブルを緩和したい人は、栄養バランスの整った食事で内側から肌状態を整えましょう。肌に良い栄養素を積極的に摂るのも効果的です。
■タンパク質
肌を構成する栄養素。ハリや弾力を守るコラーゲンもタンパク質の一種です。不足するとターンオーバーのリズムが遅くなってストレスの影響が大きくなるため、美肌を守りたい人はしっかりと摂取しましょう。
タンパク質は鶏肉や大豆、卵などに豊富に含まれています。
■ビタミンA・C・E
ビタミンA・C・Eは、ストレスを感じた時に過剰に作られて老化の元になる活性酸素の働きを抑えます。さらに、ビタミンAは皮膚の粘膜の健康を守り、ビタミンCはコラーゲンの生成を助け、ビタミンEは血行を促すので、ストレスによる肌荒れ緩和に役立ちます。
ビタミンA・C・Eは、レバー、ウナギ、緑黄色野菜、キウイ、レモンなどに含まれています。食事で摂取するのが難しい時はサプリを飲むのも良いでしょう。
ストレスでダメージを受けた肌細胞を再生させるためには、成長ホルモンが欠かせません。成長ホルモンの多くは睡眠中に分泌されるため、肌荒れを治したい人は一日7時間以上質の良い睡眠を取ることを心がけましょう。
睡眠を取ると、体がリラックスして血行が良くなるので、ターンオーバーの正常化も期待できます。
ストレスでぐっすりと寝られない人は、寝る前に深呼吸しながら瞑想したり、好きな香りのアロマオイルを利用したりするのが良いでしょう。
ストレスニキビに悩む人におすすめのプチプラ化粧水。肌のバリア機能をサポートする紫根エキスや肌荒れにアプローチするグリチルリチン酸ジカリウムが配合されています。保湿成分も含まれているので、乾燥対策にも役立つでしょう。
ストレスの影響で敏感になった肌にたっぷりの潤いを届け、肌荒れしにくい状態に導くプチプラの乳液。厳選成分で作られた低刺激処方なので、バリア機能が低下している時でも使いやすいです。
ストレスで刺激に弱くなった時でも安心して使える美白ケアローション。美白有効成分のアルブチンがメラニン色素の生成を抑え、透明感のある肌に導きます。セラミドが配合されていて、保湿力も高いです。
ストレスや不規則な生活、環境の変化などによってダメージを受けた肌をケアするデパコスの美容液。ベタつかず、スッと馴染んで肌の隅々まで潤いを与えます。使い続けていると、柔らかく、モチモチとした美肌になるでしょう。
ストレスや睡眠不足に負けない健やかな肌に導く日中用のクリーム。刺激から肌を守り、潤いやハリを与えることで美肌を作ります。仕事や家事、育児などに追われているアラサー世代におすすめです。
ストレスは肌に悪影響。心身が疲れると、ニキビや敏感肌、老化などのトラブルに繋がります。ストレスによる肌荒れに悩んでいる人はスキンケアや生活習慣を見直して美肌を目指しましょう。