BEAUTY
By 小泉沙織
美意識が高い女性達の間で話題の「馬油洗顔」をご存知ですか?今回は、汚れを落としながら保湿もできる、肌に優しい馬油洗顔について詳しくお伝えします。
【目次】
洗顔と言えば、洗顔石鹸を泡立てて顔を洗うのが一般的です。馬油洗顔は、洗顔石鹸の代用として馬油を使うのが特徴。特に毎朝の洗顔で洗顔フォームなどを使うとつっぱるのが気になる方にぴったりの洗顔法です。
馬油とは、馬の脂肪から抽出される油。人間の肌の構造に近いことから、スキンケアアイテムに使われることが多く、美容家のIKKOさんが愛用していることで話題となりました。中には何年もかけて不純物を取り除く商品もあり、赤ちゃんの肌にも安心して使えます。
馬油洗顔は、そもそも美容ライターである「元鈴木さん」がSNS上で紹介したのが始まり。馬油を消費するために何気なく試してみたのがキッカケですが、思いのほか乾燥や毛穴トラブルに効果があったというツイートが話題となり広まりました。
馬油洗顔のやり方はいたって簡単!朝の洗顔タイムに行ってしっとり肌になれば、メイクのノリも良くなるでしょう。
1.馬油を顔全体に塗り広げて、優しくマッサージします。
2.そのまま3~5分ほど放置するのがポイントです。
3.コットンを濡らして拭き取ってから、いつものスキンケアをしましょう。
馬油洗顔については、様々な情報が紹介されていますが、正しいやり方をマスターするのが一番のポイント。
元祖である元鈴木さん流のやり方は、とてもシンプル。馬油を塗って放置している間に、馬油に溶け出した皮脂や汚れを拭き取るのが基本ですが、時には砂利のようなものがコットンに付着することも。
この砂利の正体は、古い角質。コットンに細かい角質がついてくることで、より効果を実感できます。
とはいえ、砂利が出るのが正解!というわけではありません。ですが、汚れが目に見えて落ちることで気持ち良さを味わうことができますよね。
なかなか砂利が出ない方は、お風呂の中や馬油洗顔をする前に蒸しタオルで顔を覆うのがおすすめ。毛穴を開いて角質が出やすい状態にしてから、馬油洗顔を行ってみてください。
馬油で顔をマッサージしたり、濡れたコットンで拭き取る時は、肌に刺激を与えないようにするのがポイント。
こすってしまうと角質層が傷ついて、乾燥や肌荒れを引き起こし、肌トラブルの原因になるので気をつけてください。
馬油洗顔は、朝の洗顔の代わりに行うのが基本です。確かに馬油は油分が多く、なんとなくメイクも落とせそうですが、クレンジングの代用としては使えません。
メイク落としが必要な夜の洗顔は、しっかりメイクオフできるクレンジング+洗顔を行いましょう。
肌質によっては、馬油洗顔によってニキビや肌荒れが起こる可能性も。
オイリー肌の方は皮脂の分泌量が多いですが、馬油洗顔で油分を与えることで毛穴の詰まりやニキビの発生につながることがあります。
肌質に合わないと感じたら、通常の洗顔に戻しましょう。
■馬油100%タイプを使う
洗顔に使う馬油は、余分な成分が配合されていないタイプが適しています。シリコンやスクワランを配合してクリーム化させた馬油に比べて、馬油100%タイプはベタつきが少なく、拭き取る時も簡単。
さらに無香料、無着色タイプであれば、敏感肌でも安心して使うことができます。過去に化粧品などが原因で肌トラブルを起こしたことがある方は特に気をつけてください。
■オイルタイプではなくクリームタイプを
馬油にはオイルタイプの商品もありますが、馬油洗顔の場合はクリームタイプを選ぶのが正解。
オイルタイプはテクスチャーがサラッとしているので、肌に伸ばす時にダメージを与えやすいというデメリットがあります。
馬油の精製技術には定評がある「薬師堂」のソンバーユ。原料の臭いをカットする独自の製法により、臭いと共に不純物もカット。無香料の他にも、ローズやバニラなど心地良い香りのタイプがあります。
ドラッグストアでも手に入る手軽さも魅力。高価な商品が多い馬油の中でもコスパの良さは抜群なので、毎日の洗顔にガシガシ使えるのも嬉しいですね。
馬油の中でも特にスキンケア効果が高いたてがみ(こうね)部分の脂肪のみで作られた馬油。毎朝の馬油洗顔に加えて、寝る前のスキンケアにも使えます。
他の部位から作られる馬油にはない「心房性ポリペプチド(ANP)」という成分が配合されていることにより、潤い肌をキープする効果も。上質な馬油を求める方にぴったりです。
今までなかった洗顔法である馬油洗顔は、保湿効果に加えて美肌効果もアップします。手軽で肌を傷つける心配もないのが嬉しいですね。ぜひ正しいやり方をマスターして、明日の朝から馬油洗顔を試してみてください。