LIFE STYLE
By 深井麻実
最近、多くの女性の間で注目を集めているのがVIOラインの脱毛です。ここでは、家庭用の脱毛器を使ったVIOライン脱毛の方法や注意点、VIOラインに使えるおすすめの脱毛器をご紹介します。
【目次】
最近、多くの女性の間で注目を集めているのがVIOラインの脱毛です。「VIOライン」とは何かご存知ですか?
VIOラインとはVライン、Iライン、Oラインで構成されているデリケートゾーンのこと。それぞれが指す範囲は次の通りです。
■Vライン
ビキニラインとも呼ばれる部分。アンダーヘアが生えているところと太ももの付け根を指しています。
■Iライン
Vラインからつながる女性器の両側の部分。脱毛サロンや医療脱毛クリニックでも、粘膜の内側を脱毛できることは少ないです。
■Oライン
お尻の穴の周り。Vラインと比べて毛は薄いですが、細かい毛がたくさん生えている人が多いです。
以前はVIOラインを脱毛する人は少数でした。しかし、最近はVIOラインの脱毛に対する注目度は上がっていて「エチケットの一環」だと考える人も増えています。
脱毛サロンや医療脱毛クリニックでも、VIOライン脱毛(ハイジーナ脱毛)の需要は高まっていて、ほとんどの場所でVIOラインを脱毛できます。
最近は、家庭用の脱毛器を使ってVIOラインを脱毛する人も珍しくありません。脱毛器でVIOラインを脱毛するメリットやデメリットは何なのでしょうか。
■脱毛器でVIOラインを脱毛するメリット
家庭用脱毛器を使う一番のメリットは、料金を抑えられることです。脱毛サロンや医療脱毛クリニックでは、VIOラインを6回脱毛するのに約50,000円から70,000円かかります。
一方、家庭用脱毛器はVIOラインだけでなく全身に使えて約25,000円程度から購入できるので、脱毛の費用は安く済みます。
また、脱毛器での脱毛はデリケートな部分を他人に見られないこともメリットと言えます。他人にVIOラインを見せることに抵抗がある人は、自宅で脱毛器を使用するとストレスなく脱毛できるでしょう。
■脱毛器でVIOラインを脱毛するデメリット
脱毛器のデメリットは効果が現れにくいことです。家庭用の脱毛器は、脱毛サロンや医療脱毛クリニックで使われている脱毛器と比べて照射パワーが弱いので、脱毛効果が低いと考えられています。
脱毛器を購入する場合は、口コミなどを確認し、効果を期待できるものを選びましょう。
脱毛器の使い方は製品によって違います。肌トラブルを予防するためにも、脱毛前には必ず説明書を確認し、正しい方法で脱毛しましょう。
ここでは、一般的なVIOラインの脱毛方法をご紹介します。
脱毛器は黒い色に反応します。余分な毛が生えていると、痛みが強くなったり、脱毛効果が下がったりする可能性があるので、脱毛2日前にはかみそりなどで不要な毛を剃っておきましょう。
■アンダーヘアの形
VIOラインを脱毛する場合、すべての毛を剃ってしまう方法と毛を残して形を整える方法があります。すべての毛を剃ると、臭いや雑菌の繁殖を抑えられますが、不自然に見えることもあるので、好みに合わせて毛の剃り方を選びましょう。
毛を残す場合、逆三角や卵型、長方形、ハート型などに整えるのが人気です。清楚感やおしゃれを考えて、自分に合った形を選びましょう。
脱毛器を使う前には、保冷剤などでVIOラインを冷却します。冷やすことで痛みが軽減されて、やけどや炎症などの肌トラブルも予防できます。
脱毛器の出力レベルを調節し、光を照射しましょう。
■VIOライン脱毛のポイント
残した毛や粘膜、お尻の穴に脱毛器が当たると危険です。VIOラインを脱毛する時は、脱毛しない部分を白いタオルで隠したり、Tバックを食い込ませたりして守りましょう。
IラインやOラインを脱毛する時は、スタンド式の鏡で確認しながら光を照射すると、照射漏れや照射のしすぎを防げます。
脱毛器を使い終わったら、再び保冷剤などで冷却しましょう。脱毛後に冷却することで、痛みや炎症が軽減されます。
脱毛後は肌が乾燥しているので、冷却後には肌を保湿します。VIOラインはデリケートなので、専用の保湿クリームを使うのがおすすめです。
■Vゾーンの場合
形をまずしっかり決めるようにしましょう。Vラインはデザインや仕上がりのイメージを固めずに脱毛をしてしまうと、納得のいく脱毛ができません。シェービング用のプレートやペンがあるので、これらを活用すると失敗が減りますよ。
また、全て脱毛してしまうのではなく、毛を減らす程度に留める、ということも可能なので、形を決めた上で毛量についてはどうするのかも考えましょう。形だけ整えたい場合は、剃るときには理想の形どおりに剃るだけにします。毛の量を減らしたい場合は、初回だけ全て剃って全体的に光を照射しましょう。毛を全て無くしたい場合は、毎回全て剃って全体に照射してください。
毛を剃る場合は、初めからカミソリを使うのではなく、あらかじめ小さめのハサミで毛を短くしてから剃るとうまく剃れます。また、カミソリではなく電動シェーバーを使うと肌を傷つけにくいですよ。これはI・Oについても同様です。
■Iゾーンの場合
デリケートな部分に接しているIゾーンは、特に自己処理が難しいパーツ。直接見ようとしても見にくいので、大きめの鏡を置いてそれを見ながら処理してください。
清潔感やどんな下着でも履けることを重視するなら全範囲を脱毛し、ナチュラル感を残したい場合はVゾーンから繋がるように脱毛しましょう。自然に見せつつ毛量を減らしたい場合は、2回目まで全体に光を照射してください。
また、粘膜に近い上に肌が平らな状態にはなっていないので、軽く肌を引っ張りながら照射すると、打ち漏らしなく安全に照射できます。
■Oゾーンの場合
OゾーンはVやIと違い、毛が残っていたらナチュラルに見えるということはないので、全て脱毛するようにしましょう。Iゾーン同様、Oゾーンも自分では見づらいパーツなので、鏡を使って剃ったり光を照射したりしてください。特に光を照射する場合は、肛門や粘膜部分に当たらないように注意しましょう。
VIOラインは他のパーツと比べて肌が敏感なので、脱毛で肌トラブルを起こしやすいです。脱毛器を使う時は次の点に注意し、肌トラブルを予防しましょう。
脱毛器はメラニン色素に反応して熱を発生させます。そのため、肌が黒ずんでいる時はやけどなどの肌トラブルが起こりやすいです。
しかし、VIOラインは下着が擦れたり、かみそりを使った自己処理でダメージを受けたりしやすいため、色素沈着が起こっている人も少なくありません。
VIOラインが色素沈着で黒ずんでいる場合は、肌トラブルを防ぐために脱毛器の出力レベルをできるだけ下げて脱毛しましょう。
ほくろにはメラニン色素が集中しています。VIOラインにほくろがある人は、やけどなどを予防するために白いテープなどでほくろを保護してから光を照射しましょう。
脱毛器を頻繁に使っていると、肌が負担を感じて炎症を起こすことがあります。脱毛器を使うのは2~3週間に1回にとどめて、肌への負担を軽減しましょう。
肌が敏感な時に脱毛すると、肌荒れや炎症を起こす可能性が高いです。生理中や体調が悪い時などは脱毛器の使用を避けて、肌の状態が安定している時のみに脱毛しましょう。
脱毛後は肌にダメージが与えられています。普段と比べて雑菌の影響を受けやすいので、脱毛した日は入浴を避けましょう。肌が炎症を起こしていない場合は、シャワーを浴びるのは問題ありません。
VIOラインを脱毛するために脱毛器を購入する場合は、4つのポイントを確認して製品を選びましょう。
VIOラインの脱毛に対応している家庭用の脱毛器は意外と少ないです。特に、IラインやOラインの脱毛には対応していない脱毛器が多いので、購入前には脱毛範囲を確認しておきましょう。
出力レベルを調整できない脱毛器は強い痛みを感じたり、肌荒れを起こしたりする可能性があります。特に、VIOラインの脱毛は他のパーツの脱毛と比べて痛みを感じやすいので、出力レベルを細かく調整できる脱毛器を選ぶのがおすすめです。
家庭用脱毛器は光脱毛器(フラッシュ脱毛器)とレーザー脱毛器の2種類に分けられます。
光脱毛器はレーザー脱毛器と比べて脱毛効果は低いですが、痛みを感じにくく、肌への刺激が少ないので、VIOラインの脱毛には光脱毛器がおすすめです。
脱毛器を購入する時は本体の安さだけでなく、カートリッジ交換の可否や照射回数、照射面積も考えてコストパフォーマンスが良い機種を選びましょう。
■カートリッジ交換の可否
脱毛器には、カートリッジを交換できる機種と使い切りの機種があります。使い切りの脱毛器は、本体が寿命を迎えると新しい機種を購入しなければならないので、長く使い続けたい人にはカートリッジを交換できる機種がおすすめです。
■照射回数
照射回数とは、脱毛器本体やカートリッジが寿命を迎えるまでに光を照射できる回数のこと。IラインやOラインの脱毛は効果が現れるまで時間がかかるので、照射回数が多いものを選びましょう。
■照射面積
1回の照射で脱毛できる面積が広い脱毛器は、照射回数を抑えられます。その一方で、VIOラインの脱毛に照射面積が広い脱毛器を使うと、粘膜などに光が当たる可能性があるので、脱毛に自信がない人には照射面積が狭い脱毛器がおすすめです。
VIOラインの脱毛におすすめの脱毛器をご紹介します。
VIOラインに対応した光脱毛器です。カートリッジ交換式で、1ショットあたり0.05円で使えるので、安くVIOラインを脱毛したい人におすすめです。
自分の肌に合わせて照射レベルを8段階から選べるので、素早く効果を実感したい人も肌の黒ずみが気になっている人も満足できるでしょう。
■使い方
1.本体を肌に当てます。
2.出力レベルやモードを選んで光を照射します。
◆ツーピーエス
定価:46,112円(税抜)
7段階から選べるパワー調整機能が付いている脱毛器。VIOラインを含む全身の脱毛に対応していて、別売りの美顔カートリッジを使えば美顔器としても使えます。
レベル1を選択した場合、一般的な体型の女性で全身を約250回脱毛できるので、長期間使える脱毛器を探している人におすすめです。
■使い方
1.脱毛用のカートリッジをセットします。
2.照射口を脱毛箇所に水平に当てます。
3.ボタンを押して光を照射します。
◆LAVIE(ラヴィ)
定価:39,800円(税抜)
VIOラインを含む全身脱毛に対応した脱毛器。有害な光線をカットするフィルターが付いているので、肌に優しく脱毛できることが魅力です。
出力は3段階で、Lowモードにするとフェイシャルケアにも使えるので、1台で脱毛器としても美顔器としても活躍してくれます。カートリッジタイプでランプの交換が簡単なのも嬉しいです。
■使い方
1.モードを選択します。
2.出力レベルを調整します。
3.光を照射します。
◆hikari epi(ヒカリエピ)
定価:22,963円(税抜)
VIOを含めた全身に使用できる脱毛器。本体を置き型の交流式にすることで、業務用に近い出力を実現しています。照射面積は12cm2で、1回で照射できる範囲が広くスピーディーな処理が可能です。脇なら2発で照射が完了します。また、照射の間隔も0.5秒なので、スムーズに光の照射ができますよ。
また、美肌に効果がある波長も含まれた光なので、肌のハリやうるおいがアップし、毛穴も目立ちにくくなります。ランプはラージランプ・スモールランプ・フェイスランプの3種類で部位に合わせて選べます。さらに、別売りのアタッチメントを購入すれば、保冷剤なしでも照射後のクールダウンが可能です。
■使い方
1.ランプを装着して電源を入れ、レベルを選択します。
2.脱毛したい箇所にランプを当てて、ボタンを押して照射します。
3.別売りのクールヘッドがある場合は、ランプをクールヘッドに付け替えてクールダウンします。
サロンと同じIPL方式を採用したことで、4週間で効果を実感できる脱毛器。VIOにも使えます。フラッシュの出力は、肌の色を検知して自動で調整してくれるので、安全で効果的な照射が可能。
使用できるフラッシュ回数は40万回で、全身に照射しても24年分に相当します。細かいところを照射するのに便利なコンパクトヘッドや、前処理のためのカミソリも付属しています。
■使い方
1.電源を入れて、ヘッドを肌に当てます。
2.肌の色が検知されたら、光の照射をします。
主要パーツが全て国内で生産される、日本製の脱毛器。脱毛効果に定評があり顧客満足度は98%です。メーカーの推奨はVゾーンまででI・Oゾーンへの使用は自己責任となっていますが、使用できないわけではありません。太く濃い毛に効果が出やすいストロングカートリッジがレビュー投稿によりプレゼントされるので、このストロングカートリッジを使うことで効果的にVIOの脱毛が可能です。
また、付属のカートリッジを付け替えることで美肌ケアもでき、美顔器の役割も果たしてくれます。
■使い方
1.脱毛用カートリッジを取り付け、電源を入れます。
2.照射レベルを調節します。
3.照射したい部分を保冷剤で冷やします。
4.照射口を肌に当てて、光を照射します。
5.保冷剤で冷やします。
家庭用脱毛器を使うと、誰にも見られず、安い費用でVIOラインを脱毛できます。エチケットのためにVIOライン脱毛を考えている人は脱毛器の購入を検討してみてはいかがでしょう。