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By 小泉沙織
何気なく散歩をするだけで、実は様々な効果を得られるのをご存知でしょうか?今回は散歩の効果に加えて、散歩に適した時間帯や場所など幅広い情報をお届けします。ぜひ今日から散歩を始めてみませんか。
【目次】
散歩は、運動というよりも気分転換するための手段。「散歩コース」が設けられている公園もあるように、景色を楽しみながら歩くというのが目的です。
歩くことによって下半身が鍛えられ、さらに五感の刺激による脳の活性化も望めます。
「散歩中にひらめいた」という話をよく耳にしますが、これも散歩によって脳が活性化された効果と言えるでしょう。
それに対して有酸素運動であるウォーキングは、脂肪を燃焼させたり、体力をつける目的で行います。
■睡眠の質が向上する
散歩中は体内で神経伝達物質「セロトニン」が分泌され、睡眠や覚醒のサイクルを整える「メラトニン」の分泌も盛んに。その結果、散歩後は眠気を誘いやすく、睡眠の質も上がります。
睡眠は健康の要。「睡眠障害」という症状もあるように、人間は眠りを妨げられることで健康に被害が及ぶことも考えられます。
セロトニンは睡眠を誘う効果の他にも、ストレス解消効果も期待できます。悩みがある時や不安な時、不眠で悩まされている時に散歩をするとスッキリするかもしれませんよ。
■認知症予防
散歩をすればするほど、年齢による知能の退化を遅らせることができるという説があります。毎日3km歩くことで、記憶力の退化を抑えることができるという研究結果も発表されています。
■幸せな気分になれる
散歩中に分泌されるセロトニンは、別名「幸せホルモン」とも言われているように、脳で幸福感を味わえる効果も。
さらに散歩中には同じ効果がある「エンドルフィン」という物質も分泌されるので、ダブル効果が期待できます。
■ストレス解消
散歩中に分泌される幸せホルモンのおかげで、日頃のストレスを軽減させることも可能。散歩によってストレスに関係がある「コルチゾール」の数値が減るという論文も発表されています。
美しい景色を見ながら散歩すると、小さなことにクヨクヨ悩んでいた自分がバカみたいに思えるのは、ただの偶然ではなく必然的なことだと言えるでしょう。
散歩には女性に嬉しい美容効果もたくさんあります。
散歩をすることで血行が良くなり、酸素や栄養が体内をスムーズに流れるようになります。すると老廃物が排出されて、むくみが解消される効果もアップするでしょう。
一番嬉しいのが、代謝が良くなること。肌の代謝が活発になればアンチエイジング効果も期待できます。
散歩は決して激しくはありませんが、運動には変わりありません。だらだら散歩ではなく、サクサク歩くようにすれば有酸素運動効果も狙えます。
血行が良くなれば基礎代謝が上がり、脂肪燃焼率がアップ!習慣的に散歩をすれば筋肉量も増え、さらに代謝がアップして太りにくく痩せやすい体質へと導いてくれます。
一番のメリットは、継続しやすいこと。ダイエットをするうえで一番大切なのは続けることです。散歩は苦にならない運動ですし、あまり疲労感も感じないので、継続するには最適ですね。
毎日の通勤時に、ひと駅分散歩代わりに歩くだけでも効果が現れるでしょう。
散歩に効果的な時間は、夜よりも朝の時間帯。朝日を浴びながらゆったりとした気分で散歩をすることで、セロトニンの分泌が盛んになります。
特に時間を決めて散歩を習慣的に行うと、体内時計が整って生活リズムが安定化。その結果、自律神経もスムーズに切り替えできるようになり、やる気スイッチも入りやすくなります。
散歩を毎朝の習慣にすることで徐々に筋肉量も増え、代謝もアップ。朝の散歩で代謝を上げておけば、朝食のカロリーが脂肪になることもなく、日中の食べ過ぎを防ぐこともできます。
散歩の所要時間は、人それぞれ。年齢やライフスタイルで違いがあって当然なので、疲労が残らない程度が目安と言えます。
一般的に無理をすることなく継続できる時間は、30分間。ちょうど20~30分間散歩をすることで、血行が良くなるので十分効果的です。
散歩で様々な効果を期待するなら、距離や歩数を設定するよりも自分のペースを守ることが重要ポイント。楽しみながら散歩しなければ意味が無いので、継続するためにも無理のない範囲で徐々に距離を増やしていくのがおすすめです。
ちなみに距離は歩幅によっても違うので、距離より歩数を目安にした方が自分に合う散歩のペースがわかります。
目安としては、1日1万歩が理想的。最近はスマホに万歩計機能があるので、毎日歩数をチェックしながら行うと便利でしょう。
基本的に散歩の場所はどこでも構いません。しかし、散歩の効果を得やすいのは、自分好みの風景がある場所や、行ったことのない場所、自然が多い場所など。
散歩の目的である「楽しみながら歩くこと」ができる場所であれば、それが一番効果的です。
ただし、車や自転車の往来が激しい場所や、人混みは避けた方がベター。また、女性が夜に散歩をする場合は、人気のない道や街灯がない暗い道は危険なので避けた方が良いです。
散歩には、肉体的にも精神的にも嬉しい効果があります。普段何気なく散歩をしていた方も、今後は様々な効果を意識しながら散歩をするとより楽しくなるでしょう。ぜひ今日から散歩を始めてみてはいかがでしょうか。